熊本・菊池で農林福連携

私が農林福連携の福祉事業所をはじめた理由(わけ)

「元気の良か~」

これが30年位前に知人に誘われて行った支援学校のバザーでの印象でした。

何度かバザーへ出かけましたが、ご家族からは「卒業はするけれど・・・(就職先がない・・・)」といった不安な声を耳にすることがありました。

10年ほど前、私が参加した農業セミナーで、農業を主としたB型事業所で元気に働く障がい者の笑顔を見たとき、自分が今まで思っていた農業のイメージは、障がい者と一緒に農業をしたいという事だと確信しました。

まだ当時は農福連携という言葉がなかった頃でしたが、実際にそのセミナーに登場した施設や県内の事業所を見学に行きました。

しかし、実際は室内での軽作業がほとんどで、農業というと畑での草取りなどでした。

それならば「農家が作る福祉事業所」をと思い立ち、農業を一時休止。

2年間、他の福祉事業所で修行させて頂き、そこで農業部門を担当し、実際に利用者さんと作業を共にし、汗を流しました。

そこで利用者さんが農業に取り組むことで、失語症の方の声が少しずつ出るようになったり、引きこもりの方が体力をつけて笑顔が出るようになる様子をみて「農林福連携」をテーマにこの度「まんしん未來」の開所に至りました。